2009年度意見書・要望書

2009年10月5日

民 主 党 代 表
内 閣 総 理 大 臣
鳩 山  由 紀 夫 様

精神保健従事者団体懇談会
代表幹事  岡 崎 伸 郎
  金 杉 和 夫
木 太 直 人

人間らしく暮らすことのできる社会をめざして
精神保健・医療・福祉施策の転換と改革を求める要望書

 「国民の生活が第一」を掲げての政権交代に心より敬意を表するとともに、旧政権で疲弊した国民生活、社会を立て直すため貴党をはじめとする新政権のご活躍を祈念いたします。

 私たち精神保健従事者団体懇談会(精従懇)は、精神保健法成立の前年(1986年)に創設して以降、精神保健・医療・福祉に従事する現場の立場から精神保健・医療・福祉施策の充実に向けて活動を進めてまいりました。
 今後、民主党を中心とする連立政権のもとで、これまでの入院医療中心の精神保健・医療・福祉施策を大きく転換し、精神障害者や認知症を有する人々が住み慣れた地域において、人間らしく当り前に暮らすことのできる街づくり、社会づくりを推進されることを期待するものです。
 当面する課題として、①障害者権利条約の批准と国内法の整備、②障害者自立支援法の見直し、③精神保健医療福祉改革ビジョンの後期5か年の重点施策群の策定、④精神保健福祉法の改正、⑤心神喪失者等医療観察法の見直し等につきまして、「地域を拠点とする共生社会の実現」と「入院医療中心から地域生活中心へ」という基本理念に基づき、当事者の視点を重視し、財源の確保とともに大胆かつ抜本的な改革を行うことを、現場で働く精神保健・医療・福祉従事者の立場から要望いたします。

<精神保健従事者団体懇談会は、以下の19団体が参加しています>  
(五十音順) 国立精神医療施設長協議会、(社)全国自治体病院協議会精神科特別部会、全国精神科医療労働組合協議会、(福)全国精神障害者社会復帰施設協会、(NPO)全国精神障害者地域生活支援協議会、全国精神保健福祉センター長会、全国精神保健福祉相談員会、全国保健・医療・福祉心理職能協会、全日本自治団体労働組合衛生医療評議会、(社)日本作業療法士協会、日本児童青年精神医学会、日本集団精神療法学会、(社)日本精神科看護技術協会、(社)日本精神神経学会、日本精神保健看護学会、(社)日本精神保健福祉士協会、日本総合病院精神医学会、日本病院・地域精神医学会、日本臨床心理学会